2012年11月30日金曜日

本当は傷つきやすい”毎月分配型投信” ~ポンジスキーム~


こんにちは。 雨の日は事務作業が進みます。@ねこぬしです。


先日、僕の大好きなとあるサイトから、こんな記事を見つけましたので、

衝撃とともに、今日はこのお話をお伝えしたいと思います。

冒頭、そのサイトの文言をそのまま拝借いたします。


”『日経ヴェリタス』4月29日号の特集「静かなる投信革命」のなかに、「毎月分配型からマネー流出」(山下茂行、松本裕子記者)というインパクトのある記事が掲載されている。とりわけ衝撃的なのは、毎月分配型投信の元本払い戻し度合いを一覧にした表だ。”





この表が何を意味しているかというと、

「ほとんどの会社が、
 1年間の運用率(増えたお金)よりも、
1年間の配当率(お客様に返すお金)のほうがおおい!」

ということです。

もちろん、こういった会社がお客様への約束を守るためには、
元本を徐々に取り崩していくしかありません。

元のサイトでは、「タコ足配当」と呼ばれていますが、
これ、お客さんからもらったお金を配当する
いわゆる「ポンジスキーム」ですね。

破滅が約束されている商法のひとつです。

海外では、「ねずみ講」のことを、ポンジスキームと読んだりもします。
(厳密には、ねずみ講はポンジスキームの一種のピラミッドスキームといいます)


私もいろいろなところに出資している立場上、

タコ足配当に関して計算してみたのですが、



たとえば、
純粋に一人のお客様から回収したお金を還元した場合

毎月○%の配当を出すよ。と言って徐々に還元していくと、

当然100/○ヶ月もつわけです。

たとえば毎月5%なら、100/5=20ヶ月はもちます。




では、この寿命を長くするために、毎月毎月新しく新しく会員さんを募って、

新しい会員さんの出資金で配当を埋めていくとしましょう。

その場合、この仕組みは永遠に周り続けるように思います。

だって、配当があるなら、新しく会員を探して繰ればいいのですから。。。



では、実際に計算すると、どうなるでしょう?
私がやってみたのは次の計算でした。計算のサイクルは1月単位で考えます。
毎月、1人ずつ増えていけば、何ヶ月間もつのだろう
毎月、2倍ずつ増えていけば、何ヶ月間もつのだろう。
毎月、フィボナッチ数列的に増えていけば、何ヶ月間もつのだろう。



そうしたところ、面白いことがわかりました。

皆さんは、どれが一番息の長いものになると思いますか?


これ、実は、毎月1人づつ増えていくのが一番長持ちするようです。


それについては、また次回お話していきましょう。